第一の師匠は心優しいスピリチャル系
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私の合気柔術の第一の師匠は千歳烏山にお住まいの鈴木信幸氏である。カイロプラクティショナーで中医学の整体師でもある。70歳を超えていらっしゃるが、横への開脚でペターと両脚が床についてしまうような柔軟なお身体をお持ちだ。この柔軟にはエピソードがある。先生は60代に前立腺肥大になってしまった。医者によると根治させるには手術で切除するしかないという。身体は必要があってそれぞれの器官があるのだと信ずる先生は手術を拒否して自分で治すことを決心する。老化が引き起こした病なのだから老化したところを元に戻せばいいと開脚を始めることにした。道具も何もいらない。テレビを見ながら毎日何時間も開脚を練習した。そして半年後に両脚がペタと床につくようになり、前立腺肥大も治ってしまったというのだ。
これでできる。合気下げ!
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「あなたは気が強いから、合気下げは簡単なはずだよ」という師匠の言葉に励まされて師匠に合気下げを試みる。何度やっても師匠がビクともしないのに心折れそうになる。師匠が「肩と二の腕にもの凄く力が入っている。」とアドバイスを下さる。力んではいけない、百も承知のはずだが一つ一つの技でこの事を一からやり直さなければならない。トホホ。
合気下げ こうするとできない。
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合気上げの方向を下にすれば合気下げという事になる。しかし、私の感覚では合気上げより、はるかに難易度は高かった。相手に自分の片手の手首を握ってもらい、下にさがらないように頑張ってもらう。これを合気を用いて手を下ろし、相手の重心をを前のめりに倒せたら、この技ができたという事だ。